覚えておこう競艇用語

あ行 l か行 l さ行 l た行 l な行 l は行 l ま行 l や行 l ら行 l わ行

 


アームプロテクター

ボートレースのレース場は、すべて左回りのコースのためケガが多発するのも左手側が多い。そこでレーサーの左腕を守るために、アームプロテクターが採用されている。素材に合成皮革、ケブラー繊維、ウレタン、ポリカーネート板を使い、左の手の甲から肘までをしっかりガードするために用いる。

アジャスト

握っていたスロットルレバーを放して減速し、旋回やスタート時のスピード調整を行うこと。

安定板

荒天時や波が高いときに装着される。安定板はモーターの下部に取り付けられるU字型の板で、取り付けることによってボートの安定を図るのが最大の目的。装着するとトップスピードが落ち、まくり切るのが難しいためにインが有利といわれている。

行き足

スタート時の助走から1周第1ターンマークまでの加速状態こと。

1マーク

第1ターンマークのこと。1周第1ターンマークはレースの大勢が決してしまう重要なポイント。レーサーの技量が最大限に発揮されるところでもある。

イン逃げ

1コースから進入し、第1ターンマークの最内を最初にターンし、そのまま他艇に先頭を譲ることなく1着となる決まり手の一種。

ヴィーナスシリーズ

登録16年未満の女子レーサーによる一般競走。平成25年度までは、女子リーグ戦という名称であった。

エースモーター

モーターは各ボートレース場で60機程度ずつ所有している。その中で最も成績の良いモーターは「エースモーター」と呼ばれている。複勝率(2連対率)が40%を超えるものは優良なモーターといえる。

SG

スペシャルグレード。全レーサーの目標。GI、GII、GIIIのさらに上の格付けをされているレースのこと。ボートレースクラシック(総理大臣杯)、ボートレースオールスター(笹川賞)、グランドチャンピオン、オーシャンカップ、ボートレースメモリアル(モーターボート記念)、ボートレースダービー(全日本選手権)、チャレンジカップ、グランプリ(賞金王決定戦)の8つ。ビッグともいわれ、どのレースも舟券が全国で場外発売される。

起こす

待機行動後、レーサーがスロットルレバーを握り、スタートのための助走を開始すること。

落とす

握っていたスロットルレバーを放して減速すること。

オレンジブイ

第2ターンマークから20mの位置にある小回り防止用のブイ。「小回り防止ブイ」ともいう。ピットを出てからコース取りをするときは、このブイを時計と反対方向にまわってから進入しなければいけない。

オールレディース

平成26年度より、オール女子戦がオールレディースという名称に変わり、グレードもGⅢ競走へに変更された。開催回数は年間20回程度を予定し、レディースチャンピオン(女子王座決定戦)への出場枠をかけて争われる。


回転数

モーター(クランクシャフト)の毎分当たりの回転数のこと。単位はrpm。

かかり

ターンマークをターンする時、ボートとプロペラが水をとらえる度合のこと。かかりが悪いとボートが遠心力で外に流れてしまうが、かかりが良いと旋回半径が小さく鋭いターンができる傾向がある。

カポック

レーサーが身につけている救命胴衣のこと。レーサーにとっては身体を守る重要なものである。

キャビる

正しくは、「キャビテーション」といい、水の中の気泡によってプロペラが空転状態になり推進力がなくなって減速することをいう。

ギヤケース

モーターの一部品で、プロペラを取り付けるところ。パワーユニットが生み出す水平方向の往復運動はクランクシャフトで垂直方向の回転運動に変えられ、ドライブシャフトを回す。これを、水平方向の回転に変換しているのがこのギヤケースの中のギヤである。

切り返し

外側を走っている艇が、内側を走っている艇の内に進路を変え、ターンマークを先に回ろうとする戦法。またはその逆で、内側から外側へ進路を変えて他艇を抜き去ろうとすること。

キャリアボデー

モーターの胴体となる部分である。排気ガスの通り道であり、各部品との接続状況が出力に影響する。

クランクシャフト

モーターの一部分。モーターで作られたピストンの往復運動を、直線的な働きから回転運動に転換させる役割を担う。現用のモーターは直列2気筒(2ピストン)で、等間隔爆発方式を採っているため、クランクシャフトは180度クランクになっている。クランクシャフトにねじれや歪みがあると、性能に影響が出るのは当然だが、今日では、新品のシャフトに交換したなどという事例にはあまり接しない。その理由は、製品の完成度が一段と高くなっていることや耐久性に優れていることにもよるが、何よりも部品としては破格の値段だからである。

グランプリ(賞金王決定戦)

SG競走の一つ。その年のチャレンジカップ終了時点で、獲得賞金上位18名によって行われるグランプリ(賞金王決定戦)と、グランプリ出場者を除く獲得賞金上位者によるグランプリシリーズ(賞金王シリーズ戦)がある。グランプリは、文字通りその年に活躍したNo.1のレーサーを決めるレース。グランプリの優勝戦に出場した6名は、翌年開催されるチャレンジカップと、グランプリを除く全SG競走への優先出場権が与えられる。

減音

減音型モーターのこと。騒音に配慮して音を抑える構造になっているモーター。排気の音を抑えるようになっており、出足性能がやや弱い。2010年9月9日、宮島ボートレース場に導入されたことにより、全国24場のすべてが減音モーターになった。

小回り防止ブイ

第2ターンマークから20mの位置にある小回り防止用のブイ。別名「オレンジブイ」。ピットを出てからコース取りをするときは、このブイを時計と反対方向にまわってから進入しなければいけない。

航跡

ボートが走った後にできる引き波のこと。引き波を超えていく際は通常よりモーターのパワーが必要となり、加速する上では不利となる。そのため、レーサーはいかに引き波の影響を受けずに走るかを意識して走っている。

甲板(デッキ)

通常、船舶の上部一面に張った板部分のことで、競走艇の場合、前方の少し広い部分を前部甲板(デッキ)、両横の部分をハーフデッキと区分している。前部甲板の特徴としては、ビームキャンバーといって、若干のアール(曲がり)を持たせ、強度を保ち、水はけを良くしてある。


3拍子

モーターの性能を評価する際の表現。「出足」「伸び足」「回り足」の三つの要素が全て揃って、文句なしの状態に仕上がった時、三拍子揃ったという。

さばき

相手(他艇)を抜くこと。艇のさばき方(扱い方)のことだが、特にターンの際の駆け引きを「さばき」と呼ぶことが多い。相手が外を回ってきたらまくらせない、内側を回ってきたら入れさせない。まくらせず、差させぬように、というような駆け引き。

先マイ

他艇に先んじてターンマークを回ること。後続の艇を引き波に入れてレースを有利に運ぶ。

進入隊形

コース取りを終え、スタートラインに向かう際の全艇のスタートコースやそのスタート方法を表す際に用いる。スタート方法には「スロースタート」と、「ダッシュスタート」の2種類ある。通常、「3:3」など、前者の数字をスロースタート、後者の数字をダッシュスタートとして、数字で表現する。

周回展示

周回展示とは展示航走の一つで、本番レース前にファンへ旋回や直線の走りを見せるために周回(2周)することである。競馬でいうなら「パドック」のようなものである。周回展示では、展示タイムと、回り足を主にチェックしよう。

出走前検査

実施検査規定に基づき、前日検査終了後、レースに出場するレーサー、ボート、モーターは発走の2時間前までに受けなくてはいけない検査委員の検査。

スリット

スタートタイミングを測定するために撮影された写真上に、一定の間隔で引かれたラインのこと。

スタートタイミング(ST)

スタート0秒を基準とし、その0秒との誤差を100分の1秒単位で表したもの。トップレーサーの平均スタートタイミングは0.15程度。

スロットルレバー

レーサーは右手でハンドルを、左手でスロットルレバーを操作する。スロットルレバーは車でいうところのアクセルで、モーターの出力を上げたり下げたりするレバーである。ボートレースのボートにブレーキはないので、スピードを落としたり、止まるには、スロットルレバーを放してモーターの出力を落とし、あとは水の抵抗にまかせることになる。レバーは手を放せば自動的に元の位置に戻る。レーサーは、スタートでフライングをしそうな時にレバーを落とすことを「放る」という表現を使う。

水上標識

ボートレースを行う上で必要な標識のこと。水上標識にはスタート用の補助標識と、航走指示灯火標識の2種類ある。

センターポール

ボートレースのスタートライン上の競走水面にあるポール。

全速ターン

より速く旋回することを目的に、旋回の際に左手のスロットルレバーを放さず、握った(加速した)まま旋回するターン術を全速ターンという。「今村豊選手」が第一人者といわれているが、現在ではほとんどのレーサーが習得している。

旋回

第1ターンマークや第2ターンマークをターンすること。1周第1ターンマークでの旋回の巧拙が着順に大きな影響を与えることが多い。

施行者

全国24ボートレース場で、レースを主催している地方自治体。

ソックス

ズボンや靴に隠れて見えないアイテムなので、こちらはケブラー繊維の色そのままのイエローのみ。

外まわり

モーターの部品でプロペラ、ギヤケース、キャブレターなどのこと。


ダッシュスタート

待機行動中にスタート方向とは逆にボートを引っ張り、助走距離を十分にとって発進するスタート方法。4コースから外のレーサーに多い。

待機行動

ピットを離れてからスタートするまでのことをいい、これにはコース取りも含まれる。ボートレースでは、1号艇から順番にスタートコースに入るというわけではないので、レーサーが自由にスタートコースを選択する。しかし、待機行動中のモーターボートの航法には細かい規定もあり、例えば待機行動中に艇の先端が必要以上に振られたら蛇行として違反になる。また内側や外側の艇を邪魔することも違反となる。

ターンマーク

ボートを旋回させる地点の目印には赤と白で塗られたトンガリ帽子のようなブイが浮いている。これがターンマークである。正面スタンドから競走水面に向かって右側に浮いているのが第1ターンマーク、左側が第2ターンマーク。2つのターンマークの間は300mである。レースではスタート後それぞれのマークを3回ずつターンすることになる。ブイは3段になっていて、横幅は110cm、高さは95cmある。

ダンプ

先行艇との間に、相当の艇間距離(3~4艇身)があるにもかかわらず、艇首(バウ)をあまり返さず突っ込んで相手を飛ばし、自分はその反動で前に出てくる航走のこと。

チルト(チルトアジャスター)

ボートにモーターを取り付ける角度をチルトと呼び、チルト・アジャスターという部品で調整する。取り付け角度が小さいほど出足が強くなり、逆に角度が大きくなるほど伸びが良くなるといわれている。レース場によって使える角度に違いはあるが、おおむね「-0.5度、0度、0.5度、1.0度、1.5度、2度、3度」となっている。各レーサーのチルトの取付状況は、場内アナウンスやモニターなどで発表される。

ツケマイ

「まくり」の一種で外側のレーサーが自分より内側のレーサーを押さえ込む戦法。「ツケマイ」は内側の艇にピッタリつけて、ターンのスピードやパワーで強引に押さえつけ外側から全速力でかわしていく。

出足

低速からの加速のしやすさを左右するのがこの「出足」である。力強く水面を蹴り上げるように加速するトルクフルな走りの状態をいう。

展示タイム

周回展示2周目のバック側の直線150mのタイム。タイムが早ければ、直線での伸びがいいということになる。展示航走が終わった直後に発表される。

テレボート(TELEBOAT)

電話や、インターネットから舟券を購入できるサービス。

ドリーム戦

SG、GⅠ競走の初日のメインレースで、出走メンバーはSGの場合は規定に従って、GⅠの場合は出場レーサーの中から記者や当該施行者によって決められる。その節の中心となる6レーサーの戦い。初日、2日目のWドリーム戦を採用するシリーズもある。


ナイターレース

開催時間はおおよそ14時半~21時前までのレースを指す。2015年3月時点で、「桐生」「蒲郡」「住之江」「丸亀」「若松」の5つのボートレース場で開催されている。※「住之江」は一部のレースを除き通年ナイター。

握る

スロットルレバーを握るという意味だが、ターンマークを全速で旋回する際に用いられることが多い。

抜き

ボートレースの決まり手の一つ。1周第2ターンマーク以降に前の艇を抜いて1着に入着すること。

燃料タンク

モーターのパワーユニット部分。満タンで約2.3リットル入る燃料タンク。ボートレース用に使われる燃料は、ガソリンとオイルを混ぜたものが使用されている。ガソリンは、レギュラーガソリンを使用。また、混ぜ合わせるオイルは高級な生分解性のものを使い、環境に優しい燃料を使用している。

伸び足

伸びの善し悪しを伝えるときにレーサーが使う言葉。「伸び足がきてる」といえば、伸びが良好な状態。


馬力

モーターが発生させる動力のこと。直線でのスピードを左右する「伸び」には馬力が大きく影響する。

早見

出走表に記載されているデータで、1日2回レースに出るレーサーの前回または次回のレース番号を表す。

ハイドロプレーン

ボートのタイプのこと。船底が平らで、水面を滑走して航走する。現在、レースで使用されているボートはすべてこのタイプである。

ピット離れ

ピットに待機しているボートが、出走の合図とともに発進する時のこと。素早く発進できることを「ピット離れが良い」などという。ピット離れが悪い(遅い)と、好きなコースや有利なコースが取りづらい。

ピットアウト

ピットに待機しているボートが、出走の合図とともに発進する時のこと。素早く発進できることを「ピット離れが良い」などという。ピット離れが悪い(遅い)と、好きなコースや有利なコースが取りづらい。

ピストンリング

モーターの一部品。ピストンリングとシリンダー側面との接触による抵抗は、モーターの性能に多大な影響を及ぼす傾向があるため、モーターの調整の中でも重要なポイントになる。概して、新品のリングはリングの張力が強く、壁面との接触による抵抗は強いが、反面、気密性は保てるのでガス漏れが少なく熱効率を高く保持できる。一方、中古のリングは、張力が弱く、ストローク時の摩擦抵抗は少ないが、逆に気密性が低く、燃焼ガスの爆発効率が低下する傾向がある。

ピンロク

1着(ピン)か6着(ロク)か、という両極端なタイプのレーサー。勝つ時はダントツだが、負ける時は惨敗で、2着や3着が少ない、というタイプのレーサーをこう呼んだりする。

フライングスタート

ボートレース独特のスタート方法。各レーサーがタイミングを計って、大時計が0秒から1秒を指す間にスタートラインを通過するというもの。大時計が0秒から1秒を指す間より少しでも早くラインを超えてしまった場合はフライング(F)、1秒を過ぎてラインを通過した場合は出遅れ(L)として欠場になる。フライングまたは出遅れした艇の舟券は、すべて返還になる。

深イン

前づけ艇などの影響などでインの艇が早めにスタート方向に舳先を向け、助走距離が短くなった状態のこと。深インになればなるほど助走距離が短くなり不利とされる。

フィン

飛行機でいえば垂直安定板、船舶でいうと潜水艦の「水平舵」のこと。魚の腹びれのようなもので、機能も似通い、直進時の方向性を保つばかりでなく、旋回時には極端な横流れを防止する役目を果たしている。

プロペラゲージ

プロペラの加工や修整作業を行った際、翼面の仕上がりをチェックする誤差確認用の測定機器のことで、カラーや透明のプラスチック板を削って、金具で固定した”スグレもの”である。プロペラは、目で見て手で触っただけでは、その出来具合を確認できないので、このような「当て具」はなくてはならない必需品になっている。

ペラ

モーターに取り付けられるプロペラ(2枚ばね)のこと。俗にペラと呼ばれている。以前はレーサーの持ち物だったが、現在は抽選によってモーターに備え付けられるかたちで各レーサーに提供されるようになった。提供されているプロペラはヤマト製で、その調整によってはモーターの調子を左右することもあるため、レーサーにとっては重要な調整ポイントになっている。

並行(ラップ)

2艇など複数の艇が舳先をそろえて直線で競り合う様。試運転での足合わせは並行で行われることが多い。

ベンチレーション

プロペラが、水面より上の空気を吸いこむこと。空転してしまうので、キャビテーションと同じく減速の原因になる。エアードローイングともいう。

ボートピア

場外舟券売り場として誕生したのがボートピアである。場内には、椅子席を始め、場内掲示設備、モニター、食堂、トイレなどがあり、有料席では在席投票が可能な所もある。

ホームストレッチ

競走水面の中で、二つのターンマークを軸にして、正面スタンド寄り側を「ホーム(ホームストレッチ)」と呼ぶ。

放る

握っていたスロットルレバーを放して減速し、スタート事故などのアクシデントを回避する手法。


前づけ

待機行動でコース取りの攻防の際、外枠の艇が大きく回り込んでほかの艇の前につけ、インコースをとろうとする戦法。前づけでインコースを取ると、スタートラインに向かう時の助走はどうしても短くなり、スタートが難しくなる。

まくり

2~6コースからスタートした艇が、スピードを落とさず1周第1ターンマークで内の艇を外から抜いていき、その後も抜かれずにレースに勝つ戦法。若手やアウトコースの得意なレーサーがよく使う戦法。

まくり差し

3~6コースから発進した艇が、1周第1ターンマークでいくつかの艇をまくり、なおかつ先行しようとした艇を差し、その後も抜かれずにレースに勝つ戦法。スピードと高度なハンドルワーク、判断力が必要とされる決まり手である。

マグネト

モーターのパワーユニット部分で、プラグに電気を供給するもの。ボートレース用のモーターの電気系統は、軽量かつコンパクトな構造が不可欠。そこで自動車のようにバッテリーを使用せず、永久磁石(フライホイル)とコイルを使った小型発電機を電源としている。点火時期は、タイマーハンドルで調整。また、モーターの停止にもタイマーハンドルを使って行う。

回り足

ターンを左右するのがこの「回り足」。回り足が強ければターンで主導権を握れるし、弱ければ置き去りにされてしまうことが多々ある。

マスターズリーグ

45歳以上のレーサーを対象としたレース。マスターズリーグ戦競走の優勝者は翌年度のG1マスターズチャンピオンへの優先出場権が与えられる。

無効投票

舟券の発売後に下記の事象(代表的な事象)が発生した時は、その舟券は無効となり全額が返還される。
■出走すべきモーターボートが失くなる
■出走が1艇のみとなる
■競走が成立しなくなる
■勝舟がない
その他にも事象あり。

恵まれ

先行している艇がフライング等の事故でレースから離脱し、次位を走っていた艇が結果的に1着に繰り上がった時の決まり手。

モーター番号

各ボートレース場のモーターに付けられる番号。レーサーと同様に、この番号によってモーターの特徴が出走表に記載されており、予想の要素にしているファンもいる。

モーニングレース

第1Rの発走時刻がおおよそ10時前までにスタートするレースを指す。2015年3月時点で、「徳山」「芦屋」「唐津」の3つのボートレース場で開催されている。※グレードレースでは通常開催時間になることもある。

モンキーターン

旋回半径を小さくし、より鋭く、そして速いターンを追及していった結果生まれたのが、ボート上に立ちながら旋回するモンキーターンという旋回術。「飯田加一選手」が、最初のモンキーターンを行ったといわれいてる。当時は、ボートにカウリングを装着していなかったので、立ち上がると全身が露出し.危険極まりなかったため、関係者からはなかなか容認されなかった。それでも飯田選手がコースレコードをいくつか更新し、好成績を出し始めると、多くのレーサーが、この”必勝ターン”に取組むようになり、現在では、大半のレーサーがこのモンキーターンによって旋回を行っている。モンキーターンにもさまざまなタイプがあり、レーサーによって異なっている。


やまと学校

ボートレーサーを育成する学校で、福岡県にある。合格率30%~40%前後といわれる難関を突破しても、1年間の厳しい訓練が待っている。「まるで軍隊のようだった」と漏らすレーサーもいるように、訓練内容はとても厳しい。そのため途中で挫折する者もいるが、見事訓練を終えれば晴れてボートレーサーへの道が開かれる。

優出

1節は予選から始まり、予選を勝ち進んだレーサーによる準優勝戦、そして優勝戦が開催される。優出とは節の最終日に開催される優勝戦に出場することをいう。


ライナー

ライナーとは、モーターを取り付ける位置を調整するもの。材質はベニヤの合板などで、高さや角度、重心位置を変化させることができる。モーターの位置が高くなると水の抵抗が減るため直線での伸びはよくなるが、旋回が不安定になる。また角度を上げても伸びが向上する代わりに出足が低下。重心位置を後ろに下げるとボートが浮上し、接水面積が少なくなって伸びがよくなるが、旋回が難しくなる。角度を下げた場合には、伸びは若干落ちるが、旋回しやすくなり、ターンでの安定性も向上する。


レースごとに振り当てられる艇番のこと。1号艇は1枠、6号艇なら6枠を指し、それぞれの枠は白・黒・赤・青・黄・緑のカラーで見分けやすくなっている。

枠主張

待機行動で前づけ艇を許さず、1枠なら1コース、2枠なら2コースなど枠番通りのコースを守り抜くこと。

枠なり進入

待機行動で内から「123456」と枠番通りに進入した状態のこと。前づけするレーサーがなければ枠なりになることが多い。

枠番

レースごとに振り当てられる艇番のこと。1号艇は1枠、6号艇なら6枠を指し、それぞれの枠は白・黒・赤・青・黄・緑のカラーで見分けやすくなっている。